
杉本育子
この秋、東大阪にある医療生協かわち野「ふれあいセンター八尾」を訪ねた。「共同組織の活動がとても活発で、健診活動も盛り上がっているらしい。行ってみたいね。うん、行こう行こう」てなことで、東京民医連看護研のメンバー7名は「のぞみ」に乗り込み押しかけ見学。
そこは閑静な住宅街にあり、前は畑、後ろに生駒山。山の向こうは奈良県。1Fは八尾クリニックと居宅介護支援事業所。2Fはデイサービスとショートステイの施設。3Fはグループホーム2ユニット。それに皆さんのたまり場、100人は入るという組合員ホール。清潔できれいな建物だ。
早速組合員さんにお話を伺い、大井所長の案内で施設を見学、夜は職員の方々と夕食交流会。さらに翌日には健診を見学という超充実コース。
●うちの診療所との違い(差)は何?
私が荷物担当です
医療生協八尾クリニックは設立3年半で、月患者件数1000件、在宅患者件数70名(うち神経難病患者25名!!)、健診受診者数400名、事業収益1800万円、その30%が健診収益とのこと。(う~ん、神経難病25名すごいねえ)大井所長曰く「よそが受けてくれない人や一番困っている人を受けている。保健所や地域の各機関と連携をとりながらやっている」と。
一方、共同組織といえば―。1999年、2支部1500世帯の組合員を、現在では10支部1万世帯へと拡大強化。「患者さんになってとはいえないけど、ご一緒に健康づくり、まちづくりをしましょう」と大いに発信しているとのこと。
荷物入れ用の大きい立派な紙袋。番号札を渡します
サークルも、囲碁・将棋・気功・パソコン・映画・卓球・ハイキング・ラジオ体操・写真etcと多彩。禁煙インストラクターや運動サポーターの養成講座を開いたり、地域災害協力隊、街角健康チェックや日曜健診のボランティア活動等々。その自覚的な活動は楽しさがあふれていました。そして、うちの診療所との違い(差)は何かと考え込んでしまいました。
●組合員ボランティアさんが適材適所で活躍
日曜日の半日ドック健診。静かに受付を待ちます
さて、月1回の日曜日の半日ドック健診です。この日の予約は100名。お見事です。流れているのです。そこには、ピンクのサロンエプロンをつけた、組合員ボランティアさんが10数名、適材適所で活躍―。玄関で案内、検査衣の配布と荷物の預かり、身長・体重の計測と記録、採血・心電図・腹部エコー・レントゲン・診察etcへの誘導、問診表の記入を手伝っている方も。終了者に無料のお茶やコーヒーを提供したり、出資金を呼びかけるコーナーにも。また、送迎車の運転も。
本当に静かに整然と効率的に、かつアットホームに健診が進んでいくのです。職員の方も集中して仕事ができるなぁと思いました。中でも一番感心したのは「更衣」と「荷物預かり」です。これは信頼がないとできないことですよねぇ。
●来年の1月まで予約満員!
この健診の宣伝も組合員さんが毎回3000枚のビラを配りながら組織されているとかで、来年の1月まで予約満員とのこと。ここでまた、わが診療所の健診状況を振り返ってみました。まず申し込みが少ない。申し込み通りに来たためしがない。健診中も大声でうるさい。誘導する人材が無い...ブツブツブツブツ...。ともあれせっかく見学に東大阪まで出かけたんだもの、何か改善しなくちゃ。ふうむ。

一方、共同組織といえば―。1999年、2支部1500世帯の組合員を、現在では10支部1万世帯へと拡大強化。「患者さんになってとはいえないけど、ご一緒に健康づくり、まちづくりをしましょう」と大いに発信しているとのこと。

●組合員ボランティアさんが適材適所で活躍

本当に静かに整然と効率的に、かつアットホームに健診が進んでいくのです。職員の方も集中して仕事ができるなぁと思いました。中でも一番感心したのは「更衣」と「荷物預かり」です。これは信頼がないとできないことですよねぇ。
●来年の1月まで予約満員!
この健診の宣伝も組合員さんが毎回3000枚のビラを配りながら組織されているとかで、来年の1月まで予約満員とのこと。ここでまた、わが診療所の健診状況を振り返ってみました。まず申し込みが少ない。申し込み通りに来たためしがない。健診中も大声でうるさい。誘導する人材が無い...ブツブツブツブツ...。ともあれせっかく見学に東大阪まで出かけたんだもの、何か改善しなくちゃ。ふうむ。