
2009年度第2回看護管理者研修が2010年2月20日(土)午前中開催されました。3病院管理看護師長・職場看護師長、診療所管理師長、訪問看護ステーション所長、看護学校教員と、総勢37名の参加でした。

「労務・人事管理に求められること」~具体的事例を通して~の講演を、特定社会保険労務士・行政書士で「医療と福祉」の顧問をされている窪田道夫さんにお願いしました。
窪田さんの講演は「管理者の役割」と「職場のトラブル事例検討」の二つが柱でした。特にトラブル事例については27の具体的な事例がしめされました。講師が参加者に指名して答えを求め、そのあと講師が回答するという形式で行われました。
「同僚の仕事が溜まってしまったので、必死に手伝っているうちに病気になった職員がいます。労災が適用されますか」「自分の席の引き出しに入れていた財布が盗まれてしまいました。病院の管理責任はどうなりますか」「得意先から職員の携帯番号を聞かれた。勝手に教えたら、どうなるでしょうか」「遅刻・欠勤を繰り返す職員には、どう対応すべきでしょうか」など、どの事例も思い当たることがあるものや再認識することのできた事例でした。
労基法や就業規則をあらためて確認、勉強の必要性を感じさせられました。「自分にあてられたらどう答えようか」と、どきどきしながらの講演でもありました。
●グループワークで意見交換

後半は4グループに分かれ「職員の人事管理・労務管理・勤怠管理で対応に苦慮している事例あるいは解決できた事例」の事前レポートを持ち寄り、講演と事前レポートに基づきグループワークを行いました。遅刻を繰り返す職員への対応、時間外の対応、メンタルヘルスへの対応、他職種とのチームワークつくりなど共通する事例が多く話が盛り上がり、時間が足りないという意見も出されました。
●「管理職の役割、人事管理の原則」がわかった

講演の感想では、「具体的な事例に基づく参加型研修会でとてもわかりやすく学びになった」「管理職の役割がわかりやすく、明日からでも実行できるものが多かった」「法律や規則を踏まえながらマネージメントすることが大切」「人事管理の原則がわかった」など好評でした。
グループワークの感想でも「悩んでいるのは自分だけではない、いろいろなアドバイスがもらえたり、意見交換ができてよかった」などが出され、元気の出る研修会となりました。