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認定看護師の活動紹介

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 看護師長室付、副総看護師長のもと、外来業務・認定看護師としての活動と二足のわらじをはいています。昨年末より活動内容が増え、通常外来業務に就くことは少なくなりました。
 月曜日から土曜日まで、スキンケアグッズと記録グッズをつめこんだバッグを掲げて、外来・病棟、時々訪問診療・訪問看護など、様々な場所へ伺い相談やケアを行います。電話やメールでの相談も受けます。1日平均10~15名の患者様に対応しています。
 相談内容は、皮膚・排泄ケア認定看護師の担っている「創傷」「ストーマ」「失禁」で、具体的には「褥瘡発見!」「困った!便が漏れる!」「どうしよう!お尻がただれてる!」など様々です。

 認定看護師を取得する前は、「これでいいのか?結果はいいけど、根拠は?」と思いながら提供していた看護も、認定看護師取得後は、「なぜこの問題は起きているのか?」「原因はどこにあるのか?」「解決するためのケア方法にはどのような方法があるのか。」「患者様にとってどの方法が合っているのか。」など根拠をもって説明することができるようになりました。根拠をもつことで、患者様やご家族との信頼関係が築きやすく、また医療者間での相談もしやすくなり、「ストーマケア」「スキンケア」においては、医師から依頼があることもあります。

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 相談を受ける中で、私が意識して取り組んでいることは、局所ではないという視点です。創傷があるとどうしても局所的な「傷」だけに意識が集中します。そうではなく、これらを取り巻く様々な要因、元々の患者様の持つ要因・疾患・環境やケアによる要因等、様々なものが関与してくるのです。ですから、チームの一員としてスタッフと一緒に、情報を収集、整理、問題点を抽出し、ケア内容を計画しすすめていくようにしています。そして、大事にしていることは「患者様やご家族がどうしたいか」ということです。入院して行われているケアは生活の中の一部でしかありません。患者様やご家族が望むケアに寄り添っていく、そんなケアを大事にしています。
 毎日、様々な患者様と出会い、抱えている問題が少しでも解決できる、そのお手伝いをしている時、認定看護師を取得して良かったと実感します。


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