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中堅研修【看護労働と腰痛】「ノーリフティング(患者さんを抱えない看護)を学ぶ」

 2010年度の看護部中堅研修として、9月14日、労働安全衛生委員会との共催で「日本ノーリフト協会」を設立した保田淳子氏に講演をお願いし実技も含めて40数名の看護職員が学びあいました。

〈研修の目的〉:1.看護労働と腰痛について考え、改善に向けて行動する。2.年度末に検討結果をまとめ、報告する。という要綱をもとに研修をしました。

 研修会では、講師の先生のお話を聞きました。日本の看護の現場では、腰痛有訴者は72~82%と高く、離職の一因になっています。海外では、看護職が移乗介助をするときに補助具を使い身体負担の軽減や、腰痛予防に効果をあげている事が報告されているそうです。日本の看護の現場では、腰痛予防対策として「腰痛ベルト・ボディメカニクスの活用、移乗方法の技術の習得」などがなされていますが、それらは対症療法でしかなく、予防対策ではないとのこと。「ノーリフト」から、自分達の意識の改善「腰痛は職業病」ではないんだということを学びました。研修会では、先生の実演を交えた講演をお聞きした後、自分たちの現場での現状、腰痛対策はどうしているのか、今後「ノーリフト」を実現するためにどうしたらいいのかをグループに分かれ話し合い、討論しました。その中では、研修会で学んだことを自分達の職場に持ち帰り、伝達講習を行おうという話し合いになり、今後職場での学習会をやっていきます。すぐに実践できる内容もたくさんあり、たいへん大きな学びになった研修会でした。

東葛病院4西病棟 片野裕子


真剣に講演をきく研修生
保田講師(右)と実演のモデルをしている片野さん(左)
グループ討論風景
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