2010年12月4日研修生18名参加し卒後4年目研修を行いました。
研修目標 ①疾患や障害を抱え在宅へ帰る患者さんを継続看護の視点をもって援助できる②患者の立場に立ち、患者の事実から看護計画を立案し看護展開できる③リーダーシップを発揮しチームで看護展開できるように進んでチームに働きかけられる④この事例を振り返り、初期研修4年目のまとめとし、中堅になるに当たっての目標が立てられる。という研修目標で事前課題に取り組み、集合研修では講演2本、グループワークの組み立てで学びを深めました。
講演は代々木病院院長井上先生に「私が民医連で頑張る理由」と題して、民医連や代々木病院の歴史、入職を決めた理由、研修医時代から現在に至るまでを話してくださいました。研修生からは「民医連や代々木病院の歴史を振り返ってたくさんの先輩方が患者さんのため、地域のため守ってきた病院である事がわかった。患者さんを支える医療に携わっているのだと自信をもって頑張っていきたい。医療は患者さんが中心という言葉が印象的で、なりたかった看護師になって働けている自分に気がつく事ができた。健康で働けている事が素晴らしい事で感謝して看護していきたい」などとたくさんの感想がありました。また、情勢の講演では法人組織部長の新井さんに「患者さんの事例から福祉を考える」と介護保険の実態を中心に話してもらいました。「今まで社会を支えてきた高齢者が老後に不安を持っている事がわかった。患者さんの病気だけでなく社会情勢や経済問題にももっと目を向けていきたい」という感想がありました。
グループワークでは事前にまとめてきた事例をそれぞれ発表し「患者、家族と深く関われたことで自分を見直せるとてもよい機会になった。患者さん、家族の想いから始めることの大切さが学べた。チームで連携し患者さんの想いに沿ってこれからも看護していきたい。これからは自分が中心になって患者、家族の想いを発信していきたい」と、初期研修のまとめでもあるこの研修は4年間の振り返りと中堅看護師なるにあたっての課題も明確になり仲間と多くの学びができ、とても有意義な研修になりました。
みさと協立病院 小野由美子