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第66回 看護師確保推進委員より

東葛病院 5東病棟 中野 武彦

 5東病棟では、2009年7月に7対1看護になりました。取得後の平日日勤看護師人数とチーム人数の推移を計算してみました。また、最近の病棟スタッフの声を集めたので紹介します。

●7対1取得後の人数の推移

5東病棟の申し送り風景

 2009年5月は平均11.2人。8月は(日責者・注射番を除く)平均10.9人で各チームは4.5人。各チーム4人ということは、リーダーを除き3人で部屋を分担し、患者さん4人~6人の大部屋を複数持たなければ回らないということです。昨年は付属診療所の外来看護師支援で、7対1看護がなんとか維持できました。日勤者は余裕なく常にバタバタ動いていました。入浴介助は、チームメンバーから出していたので、チームの負担も大きくなっていました。

 今年2010年4月から新人2名が配属となり、また新たに入院基本料に新設された、看護助手加算取得により、助手が病棟配属となりました。5月からは、ケアワーカーも1名配属となり、入浴介助はもちろん、爪切り・髭剃り・足浴のケアーも充実してきました。5月は平均12.6人。(助手・ワーカーは除く)各チーム5.3人。

 6月には看護師2名の入職があり、平均14.2人で各チーム6.1人。昨年5月と比較すると、平日平均3人、各チーム1.5人単純計算で増えています。


●「ゆとりが生まれた」という声が

 2010年度に入り、日勤者が充実し、全体にゆとりが生まれたという声がでています。「ベッドサイドにいる時間が増えた」「コミュニケーションがゆっくりできる」「朝のラウンドも急いで回らなければという気持ちがなくなった」「キリキリ・ピリピリしないですむ」「新人教育が1対1でしっかりできる」「スタッフが足りず入浴介助なしの日もあったが、毎回しっかり行える」「メンバーが多いとリーダーにも余裕がうまれる」「カンファレンスが時間内にでき、パートの看護師も参加できる」「ミストラも少なくなっている」など。

 助手・ケアワーカーからは、「環境整備ができている」「手浴・足浴が増えた」などの声が聞かれています。6月から入職した看護師は、「ここの病院の人は若い人が多いが、みな穏やかで、ピリピリしていない。人数が多いからかな。前の職場は10対1看護だったけれど、忙しくて、スタッフの中にうつ病になる人が2~3人必ずいた。ここはゆとりがあって、いろいろ聞いてもすぐに教えてくれる。定時で帰れる方だし、前のところでは、みな夜10時が普通ね」「抑制が少ないのが不思議。それも人がいるからね。前は、点滴やるとすぐに抑制していた」と話しています。


●看護師をもっと増やしていこう!

4東病棟の申し送り風景

 7対1看護の取得で、病棟スタッフが増えて良かったのですが、まだまだ課題もあります。昨年・一昨年と較べて確実に患者さんの看護必要度・重症度が上がっています。平日日勤はよいのですが、日曜日、そして夜勤が大変です。同じ患者さんを深夜帯では二人の看護師で看なければならないのですから。ともあれ、病棟全体として働きやすくなってきているということはいえると思います。

 みなさん、お知り合い・同級生などに紹介してもらって、看護師をもっと増やしていきましょう。

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