東葛病院地域医療連携室に昨年12月より、看護師長として配属となりました。看護師としての配置は初めてです。また、今年度4月からは事務1名増員となり、体制も強化されました。

流山市の鈴木内科クリニックの鈴木憲治院長に要望を伺う五十嵐師長
これまでは、他の医療機関からの受診依頼、検査予約、入院依頼受け、転院相談受けなど電話対応による前方連携。また、返書管理など院内での事務業務がほとんどでした。増員となったこと、看護師配置となったことで、以下の点を新たに連携室方針の柱として掲げています。
(1)退院調整看護師としての院内での退院支援の活動
(2)地域の開業医、病院、施設、事業所との顔の見える連携活動~積極的に地域に出ていく
(3)広報活動の強化
(4)院内では医局との連携の強化
●地域訪問活動を進めていく

老健施設との懇談会
早速、先日は退院支援「おだいじに」チームと、東葛病院と連携の多い老健施設へ懇談に行ってきました。「お互いの機関のより良い連携」を目指し、患者さんの事例を通じ、意見、要望を交換しました。
また、開業医訪問を開始し、ご挨拶とともに東葛病院へのご要望を伺い、その結果は広報紙「はい! 連携室です。」を通じて院内にも返していく取り組みを始めています。(サイボウズに載せていますので、ぜひご覧ください。)今後も、法人内も含めた地域訪問活動を進めていきます。
地域の中では東葛北部医療連携実務者の会にも参加しており、広く様々な病院の連携室の方とのつながりをもっています。
●地域と院内を結ぶ"窓"に
全国の中では、300床以上の病院には100%連携室が設置されている県もあります。その県の連携室の職種別では、看護師が23.8%、次にMSW21.5%、医療事務13.6%と、看護師が連携室に最も多い比率で配置されていました。
退院調整看護師の配置されている病院も増えてきています。私自身、病院勤務から診療所での往診を含めた看護、介護保険開始の年度から訪問看護ステーションの立ち上げ、同時にケアマネ業務と、在宅の患者さんとともに、地域の医療、介護の現場を約10年間経験させていただきました。生活の場に医療が謙虚にはいること。患者さんの生活を支える一員としての医療、看護を学ばせていただきました。これからは、患者さんが病院から外に、生きる場、生活の場に戻ることをご支援できればと思います。
「時代は一医療機関内のチーム医療から、地域、患者を含めたチーム医療が求められていく。」院内完結型の医療から、地域での医療・介護・福祉との協同が求められている時。地域と院内を結ぶ窓、橋としての役割をイメージし、地域には病院が身近に見え、院内には地域が見えるような開かれた連携室の役割も追求したいと思います。