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第86回 高齢者訪問と宣伝カーで熱中症予防

 7月19日(木)気温32℃以上の中、流山市西平井地域へ東葛健康友の会の方たちと、日中独居の高齢者宅へ訪問させていただきました。午前10時出発でしたが、車内は気が遠のくほどの熱気でした。正直自分たちが倒れるのではないか…と心配になりました。

 昨年は、熱中症のため、救急搬送されて亡くなられた方もおり、事例検討をして、いろいろなところへ発表してきました。看護ゼミの中で、東葛健康友の会の人たちが地域の人たちに、熱中症について、知らせている活動を知り、来年はぜひ同行したらいいと意見をもらいました。今年は、職場で話し合い、早速実行しました。

●クーラーがかかっていない室内は31℃

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 1軒目のお宅では窓は閉められていましたが、クーラーはかかっていませんでした。リビングへ案内され、室内の温度を測定すると31℃でした。そのことを伝えると慌ててクーラーのスイッチを入れ、私たちに冷たい麦茶のおもてなしをしてくださいました。本当に美味しかったです。高齢ながらもしっかりとされた方で、とてもお元気そうでした。
  日中は窓を開けて風通しをよくしているそうですが、夜間は安全の面から締め切り、クーラーは使用していないそうです。
  熱中症の予防について知識もあり、こちらから持参したパンフレットに目を通しながら説明すると、ほとんどの対策も知っておられ、心配はありませんでした。

●すだれから心地よい風が...

 2件目のお宅では窓が全開で、すだれがかけてあり、心地よい風が部屋の中を吹き抜けていました。庭には沢山の木々や花が植えられており、目からも涼が感じられました。
  居間に案内され座布団に座らせていただくと、目の前にエアコンがありましたが壊れているとのことで、扇風機が首を振っていました。熱中症センサーの温度計が暑さのため作動せず、室温は測定できませんでした。しかし、昔ながらの日本家屋のせいか、さほど熱気は感じられず、心配ないように思えました。冷たいお茶やジュース、菓子などがセッティングされてあり、気を遣わせてしまっていると恐縮しました。
  亡きご主人は、東葛病院で亡くなったそうです。同居の娘さんがいるとのことで、まるきり一人暮らしではないことが安心でした。

●宣伝カーで熱中症予防をアピール

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 7月24日(火)は宣伝カーで北団地方面を回りました。この日も気温が30℃以上あって、かなり暑かったです。2時間近く宣伝カーでアピールして回りましたが、さすがに歩いている人に会うことはなく、道路工事の方々が目立ちました。炎天下、汗びっしょりになって働いておられ、日陰も無く、水分を摂りながら働いているのか心配になりました。
  救急センターでは8月に入ってからも熱中症患者が多く受診されました。昨年ほどではありませんが、救急搬送されています。その方たちは、熱中症の予防策を知っていても安易に考えていたり、自分は大丈夫と過大評価していたりします。まだまだ熱中症予防について十分知らされていないと実感します。私たちにできること全てに努力し、地域の皆さんの健康のために活動していかなくてはなりません。
  それにしても、東葛病院友の会の連日の働きかけには脱帽です。参加させていただいてありがとうございました。

看護NOW