みさと協立病院透析室
坂元 美和子
当院の透析室は、外来患者さん、入院患者さん混在でベット数12床と小規模に小ぢんまりと治療を行っています。
以前は医療技術も医療機器・器材も悪く、「透析になったら長くもたない」などと言われた時代もありましたが、現在は医療の目覚ましい進歩に伴い、20年・30年も透析を続けておられる方々も多くいらっしゃいます。
ですがその成果は医療の発展だけではありません。透析を受けられている患者さん方・それを支えるご家族の日々の努力と管理の賜物なのだと思います。
突然ですが・・・皆さんはダイエット若しくは食事制限をした事があるでしょうか?私は何度もありますがいつも途中挫折してしまいます。
しかし、透析患者さんや糖尿病、慢性疾患を抱える患者さん方はその制限を長期間毎日実施されている訳で。本当に頭が下がる思いです。
人間誰しも「あれはダメ」「これもダメ」と言われれば嫌気も刺すし、反発したい気持ちも沸いてくるものです。ですからせめて、患者さん方の食事や生活のアドバイスを行う際、「ダメ」という言葉は避け「これ位なら大丈夫です」という方法でお話しできるよう心がけています。
飲食は人間にとって大きな楽しみの一つです。出来ない事・ダメな事よりも、出来る事・大丈夫な事を共に探して行ければと思います!
週3回の治療を続けながら、お仕事をされている方、お孫さんのお世話をされている方、趣味を楽しんでいる方、リハビリを頑張っている方、皆さん様々です。そんな皆さんのお姿を見て、お話を聞いて「今日も頑張ろう!」と活力を頂いている毎日です。