2011年5月26日 復職支援セミナー実行委員会

東京勤労者医療会は法人として、卒後研修制度はしっかり行われておりますが、中途入職者に関しては、配属部署におまかせ状態で研修制度を設けておりませんでした。技術や人間関係等不安を抱えながらの仕事は離職に繋がるのではないか、また1日でも早く職場に慣れてもらうには? と、復職支援セミナー実行委員会の中で話し合いになりました。結果、今回はじめての試みですが、第1回中途入職者集合研修を行いました。対象者は2011年1月から5月までに入職された新卒以外の看護師7名。実行委員4名で運営しました。
研修内容は(1)民医連・勤医会の概要、勤医会の看護と到達点について(2)ME室見学し機器使用・返却方法とME機器についてのレクチャー(3)基本的な防災対策の講義と体験。


(1)について:民医連綱領の「無差別・平等の医療と福祉の実現を目指す」にはとても共感でき、その理念のもと看護実践に努めたい。差額ベッド代がなく誰もが平等な医療を受けられるため地域に密着した病院、流山になくてはならない病院と改めて実感した。東葛病院のような考え方の病院が全国にもっと広がればよいと思う。
(2)について:ME機器使用、使用後の注意点、返却方法が聞けて良かった。ニューポートの使用方法が分かってよかった。輸液ポンプの種類や呼吸器の使用方法など忘れていたり、はじめて知ったことが多かった。今後さらに理解を深めていきたい。
(3)について:病棟のどこに非常袋・非常口・避難経路・消火器があるのかを確認しなければいけないと感じた。患者様の命を預かる仕事としてスタッフの少ない夜間帯の時間でも慌てることがないように常に意識しなければならないと思った。歩行できない人の場合どのように対応すればよいのか確認したい。
(4)その他:日ごろの業務を見直す機会になり良かった。仕事上疑問や不安に思うこと等、言える場があるととても良いと思う。病棟での相談者が決まっていないので、決めてもらえるといい。薬剤・心電図・カルテの指示確認・オーダリングの入力方法等の勉強会があれば嬉しい。
実行委員会から:入職してから技術的な事は理解していても病院により手技や器具の違いがある。それを確認できず時間が過ぎてしまっていることがある、という意見に共感している方が多かったように感じる。病棟で確認できるのが一番ですが、時間的に難しかったり聞きづらかったり、そのような不安の軽減もこの研修で補えたらいいなと思った。参加者の皆さんより貴重な意見もいただき、次回の中途入職者集合研修の参考にし、よりよい研修を企画するのに役立てたいと思う。