
2012年4月4日(水)に2011年度に中途入職された方のフォロー研修を開催いたしました。はじめての取り組みです。対象者は2011年度に入職、5月あるいは10月の中途入職者研修を受けられた方で、合わせて9名が参加され実行委員4名で運営しました。
研修のテーマは「中途入職して~長く働き続けるために~」としました。問題解決技法のひとつである"KJ法"を用いて行いました。入職してから現在まで働いて感じていることを1枚に1項目ずつカードに書き込み、それらのカードの中から近い意味合いのもの同士を集めてグループ化していき、更にそれらを小グループから中グループ、大グループへと組み立てて図解していくというもので、こうした作業の中からテーマの解決に役立つヒントやひらめきを生み出していこうとする方法です。
一人ずつ、それぞれの看護体験を基に意見を発表していきました。運営者側の職員も年数の差こそあれ、同じ中途入職者ということで共に参加しました。「上司がスタッフ一人一人をきめ細かく見てくれる」「他職種が集まり、定期的にカンファレンスを行うので情報が共有できてよい」「子育て中でも働きやすい」といったプラスイメージのものから「やることが多くて休憩時間が確保できない」「指導内容に一貫性がないことがあり戸惑う」といった率直なものまで様々な意見が挙がり、「うちの病棟も同じ!」「私のところはこういう風にしてます」等、意見交換を行いました。その後グルーピングし、どのようにしたらより働き続けやすい病院となっていくことができるかを発表してもらいました。

研修の終わりの感想文には「日頃の不安や不満を伝えることができ、周りの方の意見にも大いに共感した」「ただ吐き出すだけの場ではなく、それをどうしたらよいか方向づけを出来たことで今後への意欲に繋がった」というような意見が多く述べられていました。そして、今回みなさんでまとめた内容は師長会議で研修を受けた方に発表してもらうことになっています。大切な意見をきちんと管理者に届けることでよりよい職場づくりに努め、スタッフの高いモチベーションを保ちマンパワーの定着を図っていきたいと考えています。