
2012年6月27日、昨年10月から3月に中途入職された看護師を対象に、東葛病院7階大会議室に於いて「中途入職者研修」が行われました。東葛病院より7名、みさと協立病院より1名、計8名が参加しました。
中途入職者同志初顔合わせとなりやや緊張した雰囲気の中、勤医会副看護部長の大谷洋子氏による「民医連・勤医会概要、勤医会看護の到達点」の講義が始まりました。民医連綱領や勤医会看護部方針を改めて確認することで「組織の一員として方針に基づき安全で信頼される看護を提供していきたい」「無差別・平等な医療の実践者として成長する、という事項に感銘した」等の感想があり、勤医会看護師として気持ちを新たに職務に取り組む機会になった様子が窺えました。また、日本が抱える看護の課題や、TPPにより直面する新たな医療の問題に言及していたことで、「社会の動きや日々のニュースにももっと目を向けてみようと思う」との言葉もありました。
「ME室見学とME機器のレクチャー」では、持ち出し・返却方法などを、戸谷MEが説明しました。参加者の多くが既に経験済みでしたが、棚の左側のものから持ち出すこと、点滴ポンプの扉を必ず閉めて返却することなど、忘れがちな注意点を改めて確認しました。

「基本的な防災対策」は、東葛病院は清田副総看護師長、みさと協立病院は牛久看護師により講義されました。東日本大震災の経験からか、最も活発な質疑応答が取り交わされた時間でした。消火栓や避難用スロープの位置などを共に確認しましたが、所属する病棟の非常袋や入院連絡箋の機能などを確認する必要性を感じました。防災基準を確認できて良かったという一方で、「まだ不明な点が多く不安を感じた」「実際対応できるか自信がない」などの声も聞かれました。
最後の交流会では、今回の研修での学びや今後の提案などの意見交換がなされました。また、モデルを使って注射や点滴の技術確認するコーナーを設け、3名が実技を行いました。病院の書類やシステムが複雑で覚えきれない、よくわからないまま任されることがある、などの悩みが共有されました。また、即戦力として期待されることに葛藤しつつも、それに応えて活躍している様子が窺えました。
参加者の意見も踏まえ、中途入職者が現場に馴染んで働きやすい環境になるよう、知識・技術の両面からサポートしていきます。
中途入職者実行委員会