2010年10月アーカイブ

東京勤労者医療会看護部教育委員会

 2010年9月11日土曜日の1日、中野共立病院の4名の仲間とともに合計20名の卒1看護師集合研修が開催されました。

 研修目的は①健康保険の仕組みと患者の生活における医療費負担の状況を学び、社会保障制度について考える。②医療安全の学びを深める。の2本立てで行われました。

 ①については、看護師一人ひとりが事前に患者さんの医療費負担についてインタビューし、当日は付属診療所の萩原医事課長に「社会保障制度と社会保険制度の仕組み」について講義を受け、グループワークで更に学びを深めるという内容でした。研修生の学びとしては、患者さんは病気を治すために来ているのに医療費の心配もしなければならないのはストレス。インタビューをさせていただいた患者、家族の方もあまり制度のことを理解されていないことが分かり、看護師としてある程度の説明ができるようにしたいし、患者さんと事務系との架け橋になっていく必要があると感じた。講師からは「知は力」=学習こそ力。知って知らせていくこと。行動!=というメッセージをいただいた。たいへん深い言葉だと受け止めました。

 ②は、医療安全について東葛病院の岡田医療安全管理者の講義と事例に基づいた「RCA分析」をグループで行うというものでした。事例から、他職種とのコミュニケーションができていないことからヒューマンエラーに繋がるということを学んだ。ヒヤリハット事例を一つ一つ振り返ることで原因や改善点が見えてくる。「振り返りをすることが大事」と改めて学んだ。事例を通して一つ一つの事実「なぜ?」をあげていく中で、一人では思いつかない事をグループで話し合うことで考えが拡がった。等たくさんの学びになりました。

 全体を通して、この時期に集合研修があることはよい。久々同期に会うことができうれしく、パワーをもらうことができた研修会でした。そしてプリセプターから一人ひとりにいただいたメッセージカードは温かい内容のものでみんな大喜び。大切にしていました。

 2010年度の看護部中堅研修として、9月14日、労働安全衛生委員会との共催で「日本ノーリフト協会」を設立した保田淳子氏に講演をお願いし実技も含めて40数名の看護職員が学びあいました。

〈研修の目的〉:1.看護労働と腰痛について考え、改善に向けて行動する。2.年度末に検討結果をまとめ、報告する。という要綱をもとに研修をしました。

 研修会では、講師の先生のお話を聞きました。日本の看護の現場では、腰痛有訴者は72~82%と高く、離職の一因になっています。海外では、看護職が移乗介助をするときに補助具を使い身体負担の軽減や、腰痛予防に効果をあげている事が報告されているそうです。日本の看護の現場では、腰痛予防対策として「腰痛ベルト・ボディメカニクスの活用、移乗方法の技術の習得」などがなされていますが、それらは対症療法でしかなく、予防対策ではないとのこと。「ノーリフト」から、自分達の意識の改善「腰痛は職業病」ではないんだということを学びました。研修会では、先生の実演を交えた講演をお聞きした後、自分たちの現場での現状、腰痛対策はどうしているのか、今後「ノーリフト」を実現するためにどうしたらいいのかをグループに分かれ話し合い、討論しました。その中では、研修会で学んだことを自分達の職場に持ち帰り、伝達講習を行おうという話し合いになり、今後職場での学習会をやっていきます。すぐに実践できる内容もたくさんあり、たいへん大きな学びになった研修会でした。

東葛病院4西病棟 片野裕子


真剣に講演をきく研修生
保田講師(右)と実演のモデルをしている片野さん(左)
グループ討論風景
代々木病院3階病棟 師長 鈴木 海

 代々木病院は2009年6月に、一般、回復期リハビリ、障害者の3つの病棟を持つ病院へと機能を変えました。3階病棟はそのうちの、一般・急性期の役割を担っています。