
現在、訪問診療室は250名の在宅の患者さんを9名の医師と3名の看護師と1名の事務員で管理しています。
年齢は31歳の方から104歳までと幅広く病名も様々です。その中でもここ最近はガンの終末期の患者さんがとても多いです。最期を自宅で過ごしたいという患者さんの願いをかなえるためにご家族の方は手探り状態で不安の中で過ごしています。不安や介護の負担を軽減するためには、訪問看護やヘルパー等のサービスはとても重要で必要不可欠です。
しかし中には医療費がかさむということで訪問看護の数を減らして欲しい、また病状が悪くなり薬の調整が必要で臨時往診を勧めた時も断わった患者さんがいらっしゃいました。
苦痛は増していき徐々に体力は落ちいく中でメンタル面も含めて訪問看護の役割はとても大きいです。そして訪問診療室へのタイムリーな情報提供は治療方針に、とても重要です。
その患者さんは、「最後まで自宅で過ごしたい」、そして一番の願いは「今までやってきた仕事をもう一度やりたい」と話していました。時には点滴をしながら仕事をされたこともありました。
癌の終末期いろんな症状が出てきます。そんな中でも頑張っている患者さんに充分な医療が受けられるようになって欲しいと思います。患者さんや、ご家族の方々に訪問診療室が出来ることは、24時間体制で患者さんの変化 に対しての情報に早く対応し在宅関係者の皆さんと連携を取りながら看ていくことだと思います。そしていつでも笑顔と安心を届けたいと思います。
看護師・野口幸江